コンセプト
近年の土地区画整理事業により進化した「長野駅東口」エリアに近接し、
プラタナスの並木がつづく主要幹線道路の「東通り」に面した立地に、
通りを行く人々からも愛着を抱かれる、新たなランドマークの創造を目指しました。
前面道路からのセットバックとカラーリングの工夫で
前面道路からのセットバック、および配棟や意匠、カラーリングの工夫により、周辺の街並みへの圧迫感を軽減。
信州の巨樹をイメージした太いマリオンを設えた
東通りに一定のリズムを与えるとともに、上部3層は透明ガラスと白いマリオンにより浮遊感を演出。
開放感あふれる二層吹抜けを設けた
左右にそびえる二枚の大壁、そして中庭、さらに空へと視界が抜ける二層吹抜けのエントランスホールを配した風格ある意匠。
街とマンションをつなぐ「小さな森」のような
共用部を含めた通り沿いを中心とした、街とマンションをみずみずしい彩りでつなぐ、「小さな森」のような植栽計画。
低層住宅を中心とする周囲の街並みに圧迫感を与えることのないよう、街のメインストリートである「東通り」から建物をゆったりとセットバック。また、両妻側(りょうつまがわ)のバルコニーにはライトブルーのガラス手すりを採用することで、佇まいに軽やかな印象をプラスしたほか、背景に広がる青空との美しい調和を図りました。
14階建て全116邸のスケールを誇りながら、周辺の穏やかな街並みを圧迫することなく、調和と主張を兼ね備えた静かな存在感を追求。建物全体は信州の木材をイメージした太いマリオンの列柱とブラックガラスをベースとし、上層3層は壁状の白いマリオンと透明ガラスで浮遊感を演出しました。建物の印象を深めながらも、街並景観に落ち着きをもたらす佇まいを描いています。
通りを行く車や人から愛着を感じてもらえるよう、敷地に面する三方の通り沿いに、街とマンションをつなぐ「小さな森」のような植栽帯をプランニング。プラタナス並木がつづく東通り沿いに、新たな潤い豊かなランドスケープを創出しました。
エントランスの外観にデザインした二枚の大きな壁と二段構えの庇。その意匠は建物の存在感を高めるとともに、二層吹抜けのエントランスホールから中庭と空へと続いていく広がりを醸成しています。
風除室を抜けると、二層吹抜けの開放感あふれるエントランスホールへ。照明は天井のペンダントライトに加え、壁沿いの床面ライン照明と壁面のニッチ照明のみで静穏な雰囲気を演出。また、エントランスホールの奥には緑豊かな木々が息づく中庭を創出し、潤い豊かな風景で帰宅されたオーナーの心を癒すことを目指しました。
モダンなデザインのソファや大きなテーブルをしつらえたオーナーズラウンジ。広々とした空間には、大人数のパーティや料理教室、誕生日会などのイベントに活用できるアイランドキッチンを設置。また、雨や雪の日でも子どもたちが元気に遊べるよう、ボルダリング壁を備えたレクリエーションスペースも設けました。
オーナーズラウンジの大きなガラス開口に広がるのは、季節の風景を織りなす緑豊かな中庭。建物内でゆったりと寛ぎながら、潤い豊かなランドスケープを眺め、心身ともに心地よくリフレッシュできる空間を創出しました。
住まう方がいつでも気軽に使えるよう、ドアを設けないオープンスペースとしたワークスペース。仕切り壁を設置して独立性を高めることで、オープンでありながらも、個別に集中できるようにしました。